ウィキメディア財団、ブランド管理者レポートの第1号を公表

ウィキメディアのブランド類は、数百万もの人々が貢献し20年以上を費やして生み出された、善意の思いの象徴です。「ブランド」とはプロジェクト群を区別しつつ結び付け、そこにはデザイン要素として名前やロゴ、配色やフォントその他が用いられています。私たちの指針の一部が定めるとおり、これら貴重な資産を保護する責任はウィキメディア財団が負っています。

ここでご紹介する初のブランド管理者レポート（Brand Stewardship report）では、ウィキメディア財団法務とブランド・スタジオそれぞれの担当チームより、ウィキメディアのブランドを管理するという複雑ではあってもワクワクする手順の詳細を謹んで皆さんにご紹介します。

このレポートの内容は、ウィキメディア・ブランドの作成と開発、保護および利用に関する作業の説明です。ウィキメディアにおけるブランド資産は、最近の音声ロゴを決めるコンテストのように、作成は主にコミュニティの皆さんが手がけています。ウィキメディアン全員がオンウィキでまたオフウィキで貢献を寄せてくださるおかげで、これら資産に意味や価値があるのです。

当財団では商標登録を通じて、またブランドの価値を保護するため、第三者によるブランド乗取りを予防してウィキメディアの使命や価値観に沿わない目的に使われないようにしています。またブランドの平等性を育む上で、コミュニティの参加者に責任を果たす使い方を指導し権限を与えています。これらの各ステップに思慮をめぐらせ、注意深く創造的に取り組んで、ウィキペディアその他のウィキメディアのプロジェクト群に世界がいだく肯定的なイメージ維持に努めています。

このレポートはすべての人に役立つことを期待して作成しており、ウィキメディア運動に関わる人々、そして世界に認知されたブランド集積の管理に関する詳細に興味があり、私たちの戦略方向性や原則、使命を果たそうとする人を想定しました。

当レポートは時代を超えて愛される他のブランドや商標のリソースの一部を補完し、文脈とニュアンスを表して事例を追加しようと目指しています。

このレポートがさまざまな方法を示して、ウィキメディアのアンバサダーであり続けようとするときにどんな方法があるか、皆さんにとって考えるきっかけとなるよう願っており、たとえばウィキメディアのプロジェクトのどれかに貢献したり、ご友人にプロジェクトで学んだことをシェアしたり、私たちの価値観に沿った行動を心がけたり、商標侵害の可能性を報告したりなど、何かのお役に立てば幸いです。

このレポートは新しい指標で定期的に更新する予定で、ウィキメディア・ブランドをめぐる開発や特別なプロジェクトに脚光を当てていきます。レポートの他言語版は財団のウェブサイトに新しく追加した対応言語6つに翻訳して近々公開の予定です（アラビア語、中国語、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語）。

このレポートに関するご質問やご指摘はこちらのトークページにてお待ちしています。